患者主訴
- 左膝の疼痛
- 左首の痛み(よく寝違える)
25歳男性で、小学校からバスケットボールをずっと続けているという。
左膝の内側靭帯、内側半月、前十字靭帯の損傷を繰り返し、現在はテーピングの固定を行わないとバスケットボールができないという。
患者本人がAT(アスレチックトレーナー)及び柔道整復師であり、テーピングは自分で巻いているという。
検査初見
- 左大腿筋膜張筋筋機能低下
- 左中殿筋、小殿筋筋機能低下
- 左内転筋筋機能低下
- 左三角筋筋機能低下
治療
右PD(右短下肢)、ポジション2で右が短くなるため、ポッシビリティー2で確定。
- 左第4腰椎
- 左第2腰椎
- 左第8胸椎
- 左第1胸椎
- 左第7頸椎
- 左第5頸椎
上記4つの矯正で下肢長差(足の長さ)はポジション1、2ともにイーブン・イーブンとなる。
治療後
大腿筋膜張筋、中殿筋、小殿筋、内転筋の全ての筋機能が左右対称に近くなる。
次回1週間後にして施術終了。
腰椎周辺のサブラクゼーションが膝安定をはかる筋肉の筋機能低下を招き、支持できないため、左膝ばかり損傷を繰り返す典型的なパターンである。
この場合、膝を治療しても、膝自体は回復してもまたスポーツをすると膝の安定化がはかれないため、再受傷します。膝安定をはかる筋力トレーニングをしても、サブラクゼーションがあり神経がお休みしていると、あまり筋力がつかないため、サブラクゼーションを取り除いた後にトレーニングを行うと効果的です。
股関節や膝の各論はアクティベーターメソッドのベーシックを2回行った後に行う予定。
くに