患者主訴
- 腰椎すべり症(L5・S1)
- 腰痛
- 左足のしびれ
5年前、ママさんバレーで痛くなり、それからずっと痛いという。去年からより痛みが強くなったという。
整形外科勤務の看護師であり、勤務先整形外科病院にて腰椎すべり症による足のしびれと腰痛と診断を受ける。
検査初見
- 腰部屈曲時第4腰椎部(左側)の疼痛
- 右側屈時左腰部の疼痛
- 左大腿筋膜張筋筋機能低下
治療
右PD(右短下肢)、ポジション2で右が長くなるため、ポッシビリティー1で確定。
- 右膝外方(立方骨含む)
- 左AS
- 右PI
- 右恥骨上方
上記4つの矯正で下肢長差(足の長さ)はポジション1、2ともにイーブン・イーブンとなる。そのほかに、
- 右第4腰椎
- 左股関節内・外旋
- 左股関節上方
- 右第4腰椎第5腰椎椎間関節圧迫
を矯正する。
治療後
腰部屈曲時及び側屈時の疼痛が消失、足のしびれも消失する。左大腿筋膜張筋筋機能正常化。
次回1週間後にして施術終了。
整形外科勤務の看護師であり、しっかりと説明すると理解力が合ってとても治療がしやすかったです。また、この症例はすべり症と痛み・しびれは関係がないという事が治療でわかりました。
左大腿筋膜張筋の筋機能低下の場合、右PDのポッシビリティー2か左PDポッシビリティー1の第4腰椎のLPを矯正するパターンが多いですが、この患者様の場合、右PDのポッシビリティー1であり、その代わり、左の股関節にサブラクゼーションが多く見つかりました。股関節のサブラクゼーションが左大腿筋膜張筋筋機能低下を招いていたと思われます。